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My Home Town

僕が生まれ育った場所が年内には根こそぎ形を変えてしまうらしい。

東京近郊に位置する僕の地元は、当時「アジア最大のベッドタウン」と謳われ、各地区に学校、病院、商店街などインフラストラクチャーも整った一つの大きな「街」だった。
しかし、時代と共にその老朽化が進み、近ごろよく耳にする「UR」というやつの対象になった。
「都市再開発」が進むことはやむを得ないだろう。
有形物質は時間と共に朽ち果て、いずれは消える。
だが、そこで育った僕らの中にある「記憶」までは消すことは出来ない。

姉と遊んだ芝生、毎日のように野球をした公園、喧嘩した校庭、花火を見ていた屋上、夏祭りの大通り、盆踊りの櫓を組んだグラウンド、いつも声をかけてくれたパン屋さん、幼い頃から診てもらっていた町の小さな病院、納涼映画祭の商店街広場、バンド仲間と歩いた遊歩道、夜中まで語りあったブランコ、初めて野外ライブをした駅前の大公園、雨のバス停、初恋のベンチ、いちょう通り。

そのどれもが昨日のことのように思い出される。

「想い出」というものは、その場所の風景やその季節の匂いや風と共に関連付けて存在する。

だから、時々覗きに行きたくなる。

だが、もう僕の地元はその面影さえも残さず、一切合切消えてしまう。
一抹の寂しさを感じざるを得ないが、街も「前を向く」。
仕方のないことだ。
過去というものは、記憶の中にだけ存在しているからこそ美しい。

ありがとう!
My Home Town!

そして、昔の場所と友達の「今」に会いに行ってみよう。

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