With Imagine Dragons
2013年7月19日
もうYouTubeなどで観てくれた方もいると思うが、先日、アメリカのアーティストImagine Dragonsと競演させて頂いた。
これは、彼らの日本におけるセールスプロモーションを兼ねたビデオ撮影でもある。
このお話を頂いた当初、日本のスタッフによれば、なんでも、今回、僕をキャスティングして頂いた理由は、彼らが【アメリカの応援歌】を歌っていて、この【応援歌】という部分が、シンクロして、僕に白羽の矢が立ったというものだった。
なんか【アメリカの応援歌】とか言われると【クレバーな備長炭】て言われているようで、もう一つピンと来なかった。
しかし、後に彼らと会い、そんな懸念は吹っ飛んだ。
事前に頂いていた資料によれば、彼らは、今や世界で飛ぶ鳥を落とす勢いだそうで、その実績も全英、全米で2位を記録するセールスと聞き、兎に角、面食らったわけである。
恥ずかしながら、この時点での小生は、このバンドについて、一切の知識も持っていなかった。
大変、失礼致しました。
そして、勿論、楽曲の方も事前に頂いていたわけだが、その曲もさることながら、今回一緒に演らせて頂いた曲【It’s Time】の歌詞が素晴らしかったのである。
その歌詞の詳細については、それぞれで照査して頂くとして、この歌の中でサビの【今でしょ!?】は無論、素晴らしいのだが、僕が一番好きな箇所を敢えて言わせて頂くなら
“Packing my bags and giving the academy a rain check”
【とりあえず、学校には、テキトーな理由をつけて、さっさと荷物まとめなきゃ!】的な部分である。
なんか【若き】とか【若さ故】とか、兎に角、【取り返しつかなくなっちまわないうちになんとかせな!】的な匂いがとても心地良かった。
丁度、この4月から僕も若手の二人と3ピースのバンドを始めたばかり。
彼らは、経験値こそ少ないが、何しろ未来がある。
目線がずっと先を見ている。
ほんの僅か昔に、自分も持っていたはずであろう視線だ。
Puppyとしんじは、そんなことさえ、思い出させてくれた。
そのため感謝もしている。
話を戻そう。
都内某所にあるレコーディングスタジオで初めてお会いしたImagine Dragonsは、その実力や実績からは想像も出来ないほど、と言ってはなんだが、好青年で、失礼だったら申し訳ないが、兎に角、気さくなアンちゃんたちだった。
【ナイスガイ】とか言うべきなのだろうか…。
数回のリハーサルの後、本番のカメラが回る。
その表情の中には、さっきまでの【気さくな兄ィ】はもういない。
実績、実力通りのアーティストの顔だ。
そして、撮影が終わると、彼らは再びあの気さくな兄ちゃんに戻り、僕もただのおっさんとして、お互いのことをインタビュアーを交えて語り合った。
曲のことについて。
ソングライトについて。
等々…。
ある種の共通点もあった。
リードヴォーカルのダン君も僕と同じように学校が嫌いで、曲ばかり書いていたんだそう。
やはり、バンドマンなんてものは、世界広しと言えど、皆、似たようなものなのかもしれない。
僕なんかとは桁が違うので、失礼かとは思うが、勝手に少し安心した瞬間でもあった。
楽しい時というものは、アッという間に過ぎるもので、彼らともいよいよ暇乞いの時間となった。
帰り際、ダンが僕にこう訊く。
『日本の食べものを何か教えてくれないか?』
彼らは、所謂、ベタな日本食を既に食べ尽くしていたようだったので、
『合鴨南蛮!』
と応えてみた。
すると、通訳の素敵な女性が、かなり困った顔をして、
『Duck… ? Soup… ? Noodle…???』
と困惑しながら訳してくださったのには笑った。
結局、ダンはその空気を察して、
『OK!! アイガ〜モ、ナンバ〜!』
と微妙に違う学習をしたまま、帰っていった。
閑話休題…。
最後になりましたが、今回、このような素敵な場所を用意してくださったユニバーサルミュージック洋楽担当の竹野さんや、スタッフの皆様にこの場を借りてお礼を申し上げたい。
本当に素晴らしい出会いをありがとうございました。
そして、何よりImagine Dragonsのメンバーと彼らの関係者の皆様に感謝致します。
ありがとうございました。
これからのImagine Dragonsの活躍に、是非、皆さんも期待し、注目して頂きたい!
僕も、自分の若きバンドメンバーと共に、最後にもう一度だけ、悪足掻きしてみたいと思う。
【取り返しつかなくなっちまわないうちに!】
tckw
【It’s Time】Imagine Dragons with tckw